【感想文】『未来世代への責任』【感想・考察・小論文】
学校の課題で作成したものです。
参考になれば幸いです。
クオリティはあしからず。
『未来世代への責任』を読んで(約800字)
「私の考える未来世代への責任とは」
責任には責任を負うことのできる能力が前提としてある。負うという行動が負うことを未然に防ぐという一貫した行動に発展しているのだ。無能の行動はある意味無責任と言える。負う能力がないため防ぐ、では責任は成立しない。責任が負えないのであれば責任を取る資格はない。
はたして我々には責任を負う能力があるのだろうか。失われた環境を復活させる能力はあるのだろうか。あるわけがない。そんな能力があればそもそも責任問題などに陥らない。仮に能力があってもそれを行使すべき未来世代に我々はもう存在しない。実際に責任を回収するのは責任を負った我々ではなく未来世代である。未来世代が存在しないがゆえに無力であるように、我々もまた未来世代に対して無力であるのだ。つまり我々現代世代には未来世代への責任を持つ資格はないというわけだ。
ここまでは、未来世代を完全な他人と捉える「世代」としての視点である。ただ視点は一つとは限らない。この未来世代への責任において最も注意すべきなのは「世代」としての視点と「人類」という種としての視点この2つの視点が併存しているということだ。視点を切り離して考えることでより正確に問題を理解できると私は考える。
世代視点で未来は他人であったのに対し、人類視点では未来は人類自身である。環境保全は世代支店において倫理的行動となるが、人類視点では利益追求となる。そして世代視点で責任は成立しないが人類視点では成立する。このように人類視点と世代視点は相反した関係にある。相反した意思や行動を同時に取ろうとするがために困難は生じているのだ。
来世代への責任の問題は世代視点が人類視点を阻害する構造によるものである。この問題について考える際は、自身が何者であるのかを明確に認識する必要があるのではないだろうか。(745字)
【現代文】200字要約 『未来世代への責任』 - 文系の極み